システムエンジニアがソフトウェア開発の分野で選べる転職先には、いくつかのジャンルが存在する。転職先に選べる分野の1つには制御系の仕事があり、主に機械類の動作をソフトウェアから制御することが仕事の内容だ。新しい仕事に必要な技術を身につけるため、これまでWeb系やオープン系で仕事をしてきたシステムエンジニアも、別の分野の仕事を経験してみるとエンジニアのスキルアップに役立つ。
制御系の開発の仕事の特徴としては、専用機械の制御を対象としたものが多い傾向にあるため、機械工学やハードウェアに関する知識がある程度必要になるだろう。また、制御系ではソフトウェア開発のため低級言語やそれに近いプログラムを使用することが多く、Web系などのシステム開発の仕事とは異なる特徴がある。低級言語は機械制御に向いた特徴を持つプログラムであるものの、人がプログラムを読み解くには多少難解な部分が多く、大きな規模のソフトウェア開発には向かないというデメリットを持つのだ。
そのため、転職して制御系の仕事をするために低級言語を扱うことになれば、それらを使いこなせるようになるまでには多少の慣れが必要となるのが現状だといえるだろう。だが、こうした制御系の開発の仕事の経験が一度でもあるとこれまでとは違った視点でソフトウェア開発ができるようになり、開発力の実力がアップする。スキルアップを目指すのであれば、低級言語をはじめさまざまな言語を使って仕事をしてみることが大切だろう。