IT化が進む現代において、ますます需要が高まる職業がシステムエンジニアだ。人口のほとんどが男性で占められており、その割合は80%にも上る。そのため、どうしても男性優位な現場になってしまうことも少なくない。また、長時間労働が基本であり、育児や子育てをしたい女性にとっては働きづらい環境だ。そして、女性が少ないために孤立してしまう傾向にある。エンジニアの数が足りないため、どうしてもしわ寄せがきて長時間労働になってしまうのだ。
さらにこの職業で難解なのが、プログラミング言語だ。これは200種類以上あり、プログラムを動かすためにはどうしても必要となるが、一般的に使われている言語はそれほど多くない。しかし、覚えなければならないことは多く、その内容も複雑だ。だからこそ、システムエンジニアを目指そうとする人はまずプログラミング言語で躓いてしまう。
そうした状況を改善するためにも、システムエンジニアを育成するための場所を増やし、仕事をしやすい環境を整備することが重要だ。在宅勤務の充実を量ったり、産前産後のフォローをしたり、育児休暇の積極的な取得を目指せる職場にしなければいけない。また、これからさらに女性が進出する社会づくりをする必要も出てくるだろう。ITはすでに生活の一部になっているが、そのシステムを構築するエンジニアが育成できないのであれば、他の国々との競争ができなくなってしまう。そのためにも、社会全体でこの問題と向き合わなければならない。